天気の種類

天気の種類15種

天気の変化に関する用語

表現として用いない用語

■雲量

■雨の強さ

■風の強さ

■台風の強さ

■台風の大きさ

■暑さ寒さの気象予報用語

■天気・天候・気候の違い

■雪水比(ゆきみずひ)




天気の種類(気象庁ホームページより)

天気とは、気温、湿度、風、雲量、視程、雨、雪、雷などの気象に関係する要素を総合した大気の状態。気象庁では日本国内用として、次の15種類に分けているが、国際的には96種類が決められている。



天気の種類15種


@快晴:全雲量が1以下の状態。予報文には用いない。

A晴れ:「晴」とも書く。全雲量が2以上8以下の状態。「全雲量が2以上8以下の状態」は主に観測用である。天気予報では、予報期間内が快晴または晴れの状態、および「薄曇り」で地物の影ができる状態に用いる。

B薄曇り:全雲量が9以上であって、見かけ上、上層の雲が、中・下層の雲より多く、降水現象がない状態。地物の影ができることが多く、予報では「晴れ」として扱う。

C曇り:「くもり」または「曇」とも書く。全雲量が9以上であって、見かけ上、中・下層の雲が上層の雲より多く、降水現象がない状態。

D煙霧

E砂じん嵐

F地ふぶき

G霧

H霧雨

I雨

Jみぞれ

K雪

Lあられ

Mひょう

N雷


なお、晴れているのに、雨が降っている場合は、後ろについた種類の状況の「雨」が天気として採用されます。

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天気の変化に関する用語


@さわやかな天気原則として夏期や冬期には用いない。秋に、移動性高気圧におおわれるなどして、空気が乾燥し、気温も快適な晴天の場合に用いることが多い。

Aぐずついた天気:曇りや雨(雪)が2〜3日以上続く天気。

B変わりやすい天気:対象とする予報期間の中で、晴れが続かず、すぐに曇ったり雨(雪)が降ったりする天気。週間天気予報等では天気が比較的短周期(2日程度)に変わると予想されるときに用いる。

C荒れた天気:注意報基準を越える風が吹き、雨または雪などを伴った状態。

D大荒れ:暴風警報級の強い風が吹き、一般には雨または雪などを伴った状態。用例として、「海、山は大荒れ」

E天気が下り坂:晴れから曇り、または曇りから雨(雪)に変わる天気の傾向。

F天気が崩れる:雨または雪などの降水を伴う天気になること。季節予報の予報文には用いない。

G天気は数日の周期で変わる:天気は3〜4日程度の周期で変わると予想されること。

H晴天:音声伝達では、「晴れ」「晴れの天気」などを用いる。

I晴れの日、晴れる日、晴天の日:季節予報の予報文には「晴れの日」「晴れる日」を用いる。

J晴れ間:利用者にとって価値があると判断される場合(ぐずついた天気の期間中など)に限って用いる。また、夜間には用いない。

K日が射す:全雲量が9以上で青空が見える状態。使用例1=雨、曇り時々雨、曇り一時雨などの天気が続いたのち、全雲量が9以上で青空が見えると予想されたときに用いる。使用例2=この用語が利用者にとって価値があると判断される場合に限って用いる。

L薄雲が広がる:上層雲が広がってくる状態。密度の薄い中層雲を含んでいてもよい。天気が下り坂になるときに起こることが多い。晴れから薄雲が広がり、曇りになる変化過程が遅い場合に用いることもある。

M乾燥した:湿度がおよそ50%未満の状態をいう。季節予報の予報文では乾燥注意報が発表されると予想されるときに用いることがある。

N天気日数:ある期間内の「晴れ」、「雨」などの日数。季節予報では、日照時間が可照時間の40%以上の日数、日降水量1mm以上の日数、日降水量10mm以上の日数をそれぞれ「晴れ日数」「降水日数」「雨日数」としている。

O天候:天気より時間的に長い概念として用いられ、5日から1か月程度の平均的な天気状態をさす。5日以上の平均的な天気状態を述べる季節予報、天候情報等に用いる。週間天気予報は7日関を予報対象期間としているが、基本的に1日ごとの天気状態を予報しているので”天気”を用いる。



表現として用いない用語


@良い天気(好天):意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。少雨のときには、晴れよりも雨の方が良い天気ともいえる。具体的な天気を明示する。

A雲の多い天気:意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすく、また、晴れか曇りか不明であるので用いない。用いるとすれば、「曇りの日が多い」、「曇りのところが多い」とする。

B悪い天気(悪天):意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。干天のときには、雨よりも晴れのほうが悪い天気ともいえる。具体的な天気を明示する。

C不安定な天気:晴れの日と曇りや雨の日が小刻みに変わるような天気経過と混同されるので用いない。ただし、大気の成層状態が不安定で、にわか雨や雷雨の起こりやすい天気を表現するならば、「大気の状態が不安定」などとする。

D荒天:「荒れた天気」と言い換える。

E不順な天候:意味が曖昧なので予報文には用いない。

F〜模様の天気:意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。具体的な天気を明示する。

G天気が周期的に変わる:「天気は数日の周期で変わる」と言い換える。

H晴れ(曇り)がち:いいまわしが適当でないので用いない。

I晴れ間が広がる:雲の多い状態の中で、雲のすき間が多くなってくること。予報用語としては「次第に晴れてくる」を用いる。

J晴れ間が多い:予報用語としては「一部で晴れている」「曇りで所々晴れ」などを用いる。

K雲が(を)増す:「雲が多くなる」、「雲が広がる」と言い換える。

L曇天:「曇り」と言い換える。

M曇天域:「曇りの地域」または「曇りの範囲」と言い換える。

N高(本)曇り:曇りの天気のうち「本曇り」は、下層雲量が中・上層の雲量よりも多い場合。「高曇り」は、中層雲が他の雲量よりも多い場合で、いづれも「曇り」と言い換える。

O朝曇り:明け方から朝にかけての曇り。通俗的な用語のため、予報や解説には用いない。

P曇雨天:「曇りや雨の天気」と言い換える。


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■雲量

空全体が雲でおおわれている状態を雲量10として、雲の割合が0または1のときは「快晴」、雲の割合が2〜8のときは「晴れ」、雲の割合が9または10のときは「曇り」となります。


■雨の強さ

やや強い雨=10mm/h以上20mm/h未満

強い雨=20mm/h以上30mm/h未満

激しい雨=30mm/h以上50mm/h未満

非常に激しい雨=50mm/h以上80mm/h未満

猛烈な雨=80mm/h以上


■風の強さ

やや強い風=10m/s以上15m/s未満

強い風=15m/s以上20m/s未満

非常に強い風=20m/s以上30m/s未満

猛烈な風=30m/s以上または最大瞬間風速50m/s以上


■台風の強さ

強い=33m/s(64ノット)以上44m/s(85ノット)未満

非常に強い=44m/s(85ノット)以上54m/s(105ノット)未満

猛烈な=54m/s(105ノット)以上

※風速は10分間平均。

※風速25m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲を暴風域といいます。

※最大風速が33m/s未満の場合は強さを表現しない。

※台風の強さは、中心気圧ではなく、風の強さ(風速)でランク付けする。

※1ノットは0.514m/s


■台風の大きさ(強風域:風速15m/s以上の半径)

大型(大きい)=500km〜800km未満

超大型(非常に大きい)=800km以上

※500km未満の場合は大きさを表現しない。



■暑さ寒さの気象予報用語

●夏日:一日の最高気温が25℃以上の日

真夏日:一日の最高気温が30℃以上の日

猛暑日:一日の最高気温が35℃以上の日(俗称では酷暑日ともいうが、酷暑日は気象用語にはない。)

熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上(夜間=通常、午後6時頃から翌日の午前6時頃まで。なお、夜間の最低気温が30℃以上の場合、「超熱帯夜」という俗称も使われる場合があるが、超熱帯夜は気象用語にはない。)

※暖候期(だんこうき)=4月から9月まで。ただし、気象庁による「暖候期予報」の対象期間は、3月から8月まで。


●冬日:一日の最低気温が0℃未満の日

●真冬日:一日の最高気温が0℃未満の日

※寒候期(かんこうき)=10月から翌年の3月まで。ただし、気象庁による「寒候期予報」の対象期間は、10月から翌年の2月まで。



■天気・天候・気候の違い

天気=ある場所の日時において数分から2〜3日の大気の状態。

天候=数日から数週間あるいは2〜3カ月の大気の状態。

気候=ある程度長い期間における気温・風・降水量(気候の三大要素)などの大気の状態。

●気候の三大要素=気候の要素には、気温、風、降水量、湿度、雲量、蒸発量、気圧、日射量、日照時間、水温、地温、降水時間、土壌水分量などがあるが、特にその内の気温、風、降水量を気候の三大要素という。

●気候因子=緯度、標高、地形、海流など、その土地の気候要素に影響を与える要因のことをいう。

●気候変化

●気候変動


■雪水比(ゆきみずひ)

降水量に対する降雪量の割合を比較したもので、何ミリの降水量が何センチの降雪量に相当するかを表す指標。雪質により値が異なる。

気温が0℃ぐらいでの降水量1oは、降雪量約1pに相当する。


降雪量(p)=降水量(o)×雪水比(p/o)




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