温度の種類
■セルシウス温度 [℃]
■絶対温度 [K]
■華氏温度[°F]
■セルシウス温度・絶対温度・華氏温度の比較
■温度の種類
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セルシウス温度 [℃]
気温の表し方として、日常生活で通常使われる温度です。摂氏温度やセ氏温度ともいいます。
セルシウス温度は、1742年にスウエ―デンのセルシウスが考案した温度の表し方で、単位記号は「℃」です。
1気圧の条件下で、水が氷になる温度を0℃、水が沸騰する温度を100℃と決めたものです。
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絶対温度 [K]
物理や化学または気象学で使われる温度で、ケルビン温度や熱力学温度ともいいます。
絶対温度は、熱力学の法則にしたがって決められた温度で、単位記号は「K」です。
ケルビンの名称は、考案者であるイギリスの物理学者ケルビン卿ウイリアム・トムソンにちなんでつけられました。
物体を構成する分子の動きのことを熱運動と言いますが、熱運動が激しくなるほど温度は上昇し、反対に熱運動が弱まるほどに温度が低くなります。この理論上の物体の熱運動が完全にストップする温度を絶対温度とし、水が固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つの状態で存在できる(水の三重点)温度を、273.16Kと定義しています。
水の三重点はセルシウス温度では、0.01℃なので、0.01℃=273.16Kとなります。ケルビン温度の目盛りは、セルシウス温度の目盛りと同じなので、セルシウス温度の0.01℃を0℃とするとケルビン温度は273.15Kとなります。
つまり、セルシウス温度(℃)に273.15をプラスすると絶対温度(K)となります。
なお、気象学では、小数点以下の数値を切り捨てても影響がない場合が多いので、0.℃を273Kで計算することもあります。
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華氏温度 [°F]
アメリカやイギリスなどでは、華氏(かし)温度がよく使われます。
華氏温度は、ドイツのファーレンハイトが1724年に考案したもので、カ氏温度またはファーレンハイト温度ともいいます。
氷と食塩を混ぜたものの最低温度を0度、健康な人間の体温を96度としたもので、単位記号は「°F」が使われます。
なお、セルシウス温度Cと華氏温度Fとの間には、次のような関係があります。F=9/5C+32
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セルシウス温度・絶対温度・華氏温度の比較
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セルシウス温度 |
絶対温度 |
華氏温度 |
別名 |
摂氏温度・セ氏温度 |
ケルビン温度・熱力学温度 |
カ氏温度・ファーレンハイト温度 |
単位 |
℃ |
K |
°F |
考案 |
年 |
1742年 |
1848年 |
1724年 |
者 |
セルシウス |
ケルビン卿ウイリアム・トムソン |
ファーレンハイト |
定義 |
0度 |
水が氷になる温度 |
分子の熱温度が完全にストップする温度 |
氷と食塩を混ぜたものの最低温度 |
その他 |
水が沸騰する温度を100度 |
水の三重点を273.16度 |
健康な人間の温度を96度 |
水の凝固点 |
0℃ |
273.15K |
32°F |
水の沸点 |
100℃ |
373.15K |
212°F |
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