日本の地域
■日本の地域
■脊梁(せきりょう)山脈と日本列島の大まかな気候区分および海流
■日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)
■気団
■日本の地域
■北海道地方=道北(宗谷、留萌、上川)・道東(オホーツク、根室、釧路、十勝)・道央(空知、石狩、後志、胆振、日高)・道南(渡島、檜山)
■東北地方=北東北(青森県、岩手県、秋田県)・南東北(宮城県、山形県、福島県)
■関東地方=北関東(茨城県、栃木県、群馬県)・南関東(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
■中部地方=甲信越(山梨県、長野県、新潟県)・北陸(富山県、石川県、福井県)・東海の一部(静岡県、愛知県、岐阜県)
■近畿地方=東海の一部(三重県)・関西(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
■中国・四国地方=中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)・四国(香川県、愛媛県、徳島県、高知県)
■九州地方=北部九州(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県)・南九州(宮城県、鹿児島県)・沖縄(沖縄県)
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■脊梁(せきりょう)山脈と日本列島の大まかな気候区分および海流
■脊梁山脈
脊梁山脈とは日本列島の中心に背骨のように連なり、主分水嶺となっている山脈をいいます。
この脊梁山脈を境にして、日本海に面した地域を日本海側、太平洋に面した地域を太平洋側といいます。
日本海側(冬季に降水量が多い)と太平洋側(冬季に降水量が少ない)の気候は大きく異なります。したがって、日本の気候を考える上で、まずは大まかにこの日本海側か太平洋側かに分類します。次に、気候がある程度似通っている地域ごとに細分して考えることになります。この細分は、分類の視点によりいろいろな区分方法がありますが、その一つとして次のような6つの気候区分の例を記載しました。
■日本列島の大まかな気候区分
1 北海道気候:冬の寒さが厳しく、日本の気候で一番寒い。一方、梅雨の影響を受けないため、夏は涼しく比較的雨が少ない。
2 日本海側気候:冬は雪や雨が多く気温も低くなる。一方、夏は晴れた日が多いため、気温も高め。
3 太平洋側気候:冬は晴れて乾燥した日が多い。一方、梅雨や台風の影響を受けやすく、夏は蒸し暑い気候となる。
4 内陸性(中央高地)気候:1年を通して雨は比較的少ない。海から離れているため、夏と冬の気温差や昼と夜の気温差が大きい。
5 瀬戸内気候:四国山地と中国山地に挟まれているため季節風がさえぎられ、1年を通して比較的雨が少なく温暖。
6 南西諸島気候:1年中気温が高く雨が多い。。1年の平均気温は15℃以上となる。雪や霜は見られない。
■海流
日本列島の周りには親潮(寒流)、黒潮(暖流)、対馬海流(暖流)、リマン海流(寒流)の4つの海流が流れています。まず、太平洋側には千島列島方面から東北方面に南下する親潮(千島海流)、沖縄方面から関東方面に北上する黒潮(日本海流)、黒潮の一部が対馬海峡から日本海を北上し宗谷海峡と間宮海峡に抜ける対馬海流があります。さらに、日本海の西側には、間宮海峡方面から対馬海峡方面までリマン海流が流れています。
このように、冷たい親潮が日本列島の太平洋側沿いを南下し、暖かい黒潮は太平洋側沿いを北上、同じく暖かい対馬海流は日本海側沿いを北上します。
リマン海流は、シベリア大陸方面からの冷たい海流が間宮海峡を越えて日本海の西側を南下します。
このような冷たい海流や暖かい海流は日本列島の気候に影響を与えています。海面水温が高くなると海面から水分を含んだ温かい空気の上昇気流が盛んになり、大気中に発生した大量の水蒸気が凝結して積乱雲を発生させ雨を降らせます。
積乱雲が集合してできた熱帯低気圧が発達して、台風となることがあります。
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■日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)
「JPCZ」とは、日本海=Japan sea、寒帯気団=Polar air mass、収束=Convergence、帯=Zoneの英語の頭文字をとったものです。
冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から日本海に冷たい風が吹き込みます。この風が朝鮮半島を通るとき、その半島北部に位置する長白山脈の白頭山2744m(最高峰)によって一旦二分されて日本海に到達します。日本海上空に到達したこの冷たい風は再び合流して収束帯(雪雲が発生しやすい帯)を形成します。この収束帯を「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」といいます。この収束帯(JPCZ)により日本列島の東北南部や北陸、山陰方面に雪雲が次々と流れ込み豪雪をもたらすことがあります。この「JPCZ」により形成された線状の降雪帯は暖かい対馬海流の影響で維持されるので警戒が必要です。
■気団
気団とは、大陸や海上で形成されるいくつかの空気の集合体で、停滞性の高気圧により、それぞれ温度や湿度などの性質が似かよった空気が、水平方向の広い範囲に渡りほぼ一定となり塊を成したもの。季節の変化に伴い、それぞれの地域に特有の気候をもたらす。
日本付近には4つの気団がある。
1 シベリア気団=寒冷で乾燥。日本海側に大雪をもたらす原因となる気団。
2 オホーツク海気団=寒冷で湿潤。梅雨前線や秋雨前線の発生の一因となる気団。
3 小笠原気団=温暖で湿潤。蒸し暑い夏の主要因となる気団。
4 揚子江気団=温暖で乾燥。春と秋に、この気団の勢力が日本列島に及ぶと、爽やかな晴天となる気団。
そのほかには、赤道付近の海洋に位置する「赤道気団」がある。気圧が低い高温・多湿な気団で、熱帯低気圧を発生させ、発達すると日本列島に台風をもたらす。
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